思い出の修理工場/石井朋彦

本♡

久し振りに、寝不足に寝不足を重ねてもページをめくり続けたい物語に出会いました。

後半一気読み。

人生に寄り添う『物語』です。

思い出の修理工場/石井朋彦

思い出の修理工場/石井朋彦

ここは、傷ついた思い出を美しい思い出に変える、不思議な修理工場―。

 うまく友達をつくれない少女ピピが工場で出会ったのは、
 せっかちなズッキ、白ヒゲの親方ジサマ、
 朝は少女、昼は大人、夜は老女になるレディ・ミス・ミセス・マダム…
 ピピは、初めてできた仲間たちと、工場を閉鎖に追い込もうとする
 「黒いエージェント」に立ち向かうが…?

思い出の修理工場 帯

この作品は元スタジオジブリ・アニメプロデューサー、初のファンタジー小説!ということもあり、とっても入り込みやすい世界観!

物語はこうでなくちゃと思える、悲しい部分もわくわくする部分も、ドキドキもハラハラも
たくさん詰まった一冊です!

大切なことほど、めんどくさいんです。

大切なことほど、めんどくさいんです。

昨日のブログタイトルにもつけたこのセリフ。

この物語にはハッと気づかされる素敵なセリフが満載なのです。

例えばこれ。

『人はなにかをしたすぐあとは、八割おぼえている。寝る前には五割に減る。
朝おきると、その半分以上忘れてしまう。

だから寝る前にかならず読みなおして、整理すること』

小学生の主人公ピピ、亡くなったおじいちゃんの作業場で、ズッキと出会います。

ピピはおじいちゃんが亡くなった時の記憶がありません。

職人であったおじいちゃんが最後に直そうとしていたものがズッキが探していたものでした。

ピピはズッキと一緒に思い出の修理工場が存在する世界へ行くことになります。
(物語を綴っているページも二つの世界を用紙の色で分けています◎)

そして親方ジサマに会い、工場で働くことになったピピ。

毎日寝る前に一日の出来事や作業した仕事をノートに必ず書き出すということを約束します。

ですが初めての仕事が全くうまくいかないピピ。
そんなピピへのアドバイスがこちら。

『仕事の八割は、整理せいとんだよ。(中略)
まず、目の前にある問題や課題を、ひとつひとつ、書きだしてみる(中略)
次にそれらをながめて、整理する。コツは同じようなもの同士をまとめること。―』

『急がなければならないことほど、ゆっくり。急がなくてよいことほど、速くやること』

ピピは毎日工場に届く思い出の品を直すために、まずは分解して数を数えるという仕事をしています。

ですがだんだんとその思い出が返品されることが増えてきました。

どうやら現実世界のほうで異変が起こっているようです。

現実から思い出がなくなったら、もう一つの世界は消えてしまいます。

過去はなくてもよいものなのか?
今だけが必要なのか?
未来に向かうとはどういうことなのか?

ピピと一緒にぜひ世界を見つめてください。

そして素敵なキャラクターの一人・ 朝は少女、昼は大人、夜は老女になる
レディ・ミス・ミセス・マダム。
夜眠りにつくと、老女から少女へと戻ります。

そんな彼女の『眠る前に、今日も一日素敵だった…て思うの(中略)
(朝を迎えると)そしてまた一日、がんばろうって思えるの』

このセリフを読んだ時、とっても素敵なことだなと思えました!
現実では朝が来ても若くはなれないけれど、
それでもその日が人生で一番若いですもんね♡
今夜は「素敵な一日だったなぁ」て言って眠りにつきたいと思います⋆

『一番ダメなのは、考えすぎて動かないこと。』

『みんな、近道をしたがるでしょ。でも、そんなものはないんです。
あっちへいって、ちがう、と知る。こっちへいって、ちがう、とわかる。
でもどちらか…ではない。
そのときに一番と思った道をいかないと、あとでまたやりなおしになる。
近道というのは、先まわりをすることではなく、考えて考えて、

そのときに一番だと思える道を選択することなんです』

『仕事とは…誰かがよろこんでくれることをすること…』

『どうにもならんことは、どうにもならんし、どうにかなることはどうにかなる』

この本を読み終えて、眠りについた朝はすっかり良い気分になっていました。

やっぱり、日常の中には、すぐ隣にはいつだって物語があって欲しい。と思います。

Aÿâ♡

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